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公益通報のシンポジウムに参加しました。

2014.03.17.Mon.21:36

社労士

 先日、東京の3弁護士会が合同して開催した公益通報についてのシンポジウムにパネリストとして参加しました。


弁護士
 今回のシンポジウム開催の背景は、弁護士がさまざまな場面で内部(公益)通報事件に関与することが多くなってきていますが,それでもなお,通報の処理をめぐって紛争が絶えず、弁護士がトラブルに巻き込まれ、あるいはその中心となることさえあるので企業コンプライアンスの重要な要素となった内部通報制度を健全に機能させるには、その運用に携わる弁護士の理解と使いこなすノウハウの蓄積が緊急に求められているということがある思いますます。


社労士

 私にパネリストとしてご依頼があったのは、公益通報については、監督署でも行政通報の窓口になっていますし、公益通報者保護法が制定される前から、申告や情報提供というかたちでいわゆる内部告発、通報等に関わってきたので、そのノウハウを話してもらいたいということだったと思います。


 参考
 
 労働基準法


(監督機関に対する申告)
 第104条
  事業場に、この法律又はこの法律に基いて発する命令に違反する事実がある場合においては、労働者は、その事実を 行政官庁又は労働基準監督官に申告することができる。
 ② 使用者は、前項の申告をしたことを理由として、労働者に対して解雇その他不利益な取扱をしてはならない。

(労働基準監督官の権限)
 第101条  労働基準監督官は、事業場、寄宿舎その他の附属建設物に臨検し、帳簿及び書類の提出を求め、又は使用 者若しくは労働者に対して尋問を行うことができる。


(報告等)
 第104条の2  行政官庁は、この法律を施行するため必要があると認めるときは、厚生労働省令で定めるところによ り、使用者又は労働者に対し、必要な事項を報告させ、又は出頭を命ずることができる。
 ② 労働基準監督官は、この法律を施行するため必要があると認めるときは、使用者又は労働者に対し、必要な事項を 報告させ、又は出頭を命ずることができる。


 第102条  労働基準監督官は、この法律違反の罪について、刑事訴訟法 に規定する司法警察官の職務を行う。




弁護士

 私は、所用があり、出席できなかったのですが、参加者は多かったのですか?


社労士

 そうですね。当日は天候もよくなかったのですが、盛況だったと思いますし、皆さんよく聴いて頂いていたという気がします。


弁護士
 
 やはり、関心がある事項ですからね。


社労士

 実際に内部通報の外部窓口に関与されている方に挙手していただいたのですが、私が思ったより窓口をされている弁護士の方は多かったですね。

弁護士
 
 弁護士業務の新たな領域として広がりつつあるのでしょうね。


社労士

 私のイメージとしては、窓口だけでなく調査も相当やられているのではないかと思ったのですが、調査までやられているというのは少ないようですね。


弁護士
 
 そうですね。調査については、法律的な権限は特段ないので、あくまでも委託している会社の協力が必要だと思います。どこまで調査権限を与えられているのかが問題となると思います。例えば、サービス残業があるとの内部通報があった場合、タイムカードの調査まではできたとしても、それが書きかえられていた場合や、労働時間の記録が入出勤記録と大きく食い違いがあった場合に、どこまで事実関係を解明できるのか。個々の労働者の労働実態まで解明できるのかという問題があると思います。

社労士

 そうですね。そういう課題があるとしても、できれば調査まで踏み込んでもらったほうが実効性が上がると思います。

 今回のシンポジウムで感じたのは、内部(公益)通報については法律の専門家としての弁護士が関与する領域はまだまだ広くあるということです。社会的なニーズや期待もあり、新分野にチャレンジすることで、弁護士の社会的役割の幅を広げていくということも必要ではないかと思いました。
 

紹介
 *社労士  森井博子 元労働基準監督署長
 *弁護士  森井利和



*****森井労働法務事務所関連出版物の紹介*****

「The検証!! 労働災害事件ファイル」(労働調査会)森井博子&森井利和共著

「実務に活かす労働審判」(労働調査会)森井利和著


事件ファイル

労働審判
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司法講座

2013.07.14.Sun.23:11
社労士
昨日は、役所の労働組合から頼まれて労働基準監督官向けの司法講座の講演でした。
この暑い中、勉強のためよく集まってくれたと思います。

弁護士
監督官は、法律の守備範囲も広いし、それも専門的な内容なので勉強するのも大変ですね。

社労士
そうですね。今回、私は、捜索差押や逮捕等の強制捜査の話をしました。実は、私は、監督官の司法事件の参考書の執筆にもかかわったことがあるのですが、監督官は最初はまずそれらをしっかり読み込みマスターすることが必要なのです。

弁護士
事件を担当するなら刑事訴訟法も踏まえて相当な勉強が必要となるでしょうし、取調べや実況見分の技術上のノウハウの修得も必要でしょうね。
今回、私は労働時間にかかる三菱重工長崎造船所事件(最(1小)判平12.3.9労働判例778号11頁)、大星ビル管理事件(最(1小)判平14.2.28労働判例822号5頁)、みなし労働時間にかかる阪急トラベルサポート事件(第1事件が東京高判平23.9.14労働判例1036号14頁、第2事件が東京高判平24.3.7労働判例1048号6頁、第3事件が東京高判平24.3.7労働判例1048号26頁)の話しをしたのですが、このような判例の知識も必要ですよね。

社労士
それは、事件だけではなく、通常の業務を遂行するときも当然必要ですね。新しい判例が出たら、チェックしておくことが必要ですね。

弁護士
監督官が読むべきものは多いですね。通達を読むだけでも大変なのではないですか?毎年、相当出されていますよね。長いものも多いので、それを消化するだけでも時間がかかりますよね。

社労士
そうですけど、それが仕事ですからね。通達もそうですが、他にも監督官は文書にはよく目を通すと思います。監督官の仕事をしていくうえで、今、監督官の仕事について国民が何を必要としているのか考えることが必要ですよね。判例は、その時々の問題を知ることになりますし、労基法の解釈にも影響を及ぼすものもありますのでアンテナを張っておくことが必要ですね。そういう意味では、一線で仕事をしていくためには、勉強を続けていく熱意と根気が必要でしょうね。


紹介
 *社労士  森井博子 元労働基準監督署長
 *弁護士  森井利和



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事件ファイル

労働審判

労働基準監督官を志す人へ

2013.05.08.Wed.23:09
社労士
私は退職しているのですが、なお私の所に労働基準監督官の仕事に興味を持たれて、監督官の仕事の話を聞きに学生の方が見えることがあります。わざわざ事務所まで訪ねて来て下さる方もいて、そういう時に色々な話をさせて頂きます。

弁護士
そうですね。私の大学関係の知り合いの教授からも教えている学生に話をするよう頼まれることもありますからね。

社労士
今年は、大学で労働基準法や労働安全衛生法の履行確保機関としての労働基準監督署や労働基準監督官の話をさせていただきましたが、学生さんは、熱心に聞いてくださいました。

弁護士
実際に監督官の仕事って、法学部の学生でも具体的には分からない人が多いと思いますね。

社労士
監督官の仕事について、以前公務員試験の受験雑誌(現在は廃刊)の取材を受けて記事になったものがあります。この時話したことは今でもそう思っていますので、参考にしてみてください。
img075.jpg
クリックすると大きくなります。

また、監督官試験の募集の時のリーフレット(平成21年度)があります。以前私が書いた監督官の仕事の一部が紹介されていますので参考にしてみてください。
img077.jpg
クリックすると大きくなります。



紹介
 *社労士  森井博子 元労働基準監督署長
 *弁護士  森井利和 


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「The検証!! 労働災害事件ファイル」(労働調査会)森井博子&森井利和共著

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