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凍結面で足を滑らせ転倒

2015.01.20.Tue.23:13
社労士 

 連載している労働安全衛生広報の2015年1月15日号、「凍結面で足を滑らせ転倒」を取り上げています。事案は、被災者が午前5時に工場の門を開けるため通路を歩いていたところ、照明がなく暗くて通路の状態がよく見えなかったため積雪凍結面で足を滑らせ転倒したものです。
この中では
  *通路の照明
 *凍結箇所での転倒災害
 *冬季特有の労働災害
 *労働者死傷病報告
 *災害時監督
 *是正報告
 *安全配慮義務
等について解説をしてます。

 今回はこの中から、積雪状態での作業の注意義務が問題となった判例を紹介します。


弁護士

  除雪作業をしていた労働者が川に流されたり、除雪車に巻き込まれるという事故が発生することがあります。
  給油所の労働者がドーザ(土砂や雪を押し出して排出する機械。この事件は、歩行型ドーザ。この場合、操作者は歩行してドーザを操作する)を操作して構内の除雪作業をした際に、転倒してドーザの下に巻き込まれて腰髄損傷等の傷害を負ったというものです。会社の過失と製造者の過失が問題となりました(相馬商事ほか事件、長野地判昭61.3.27労働判例477号47頁)。
  会社については、このドーザは除雪に用いることが予定されているのに、他社製品とは異なってグリップが取り付けられていないことを気付きながらその安全性に疑問すら持たなかったことや顧客用パンフレット、取扱説明書などから本件ドーザの構造に重大な疑問を持ってしかるべき点があるのにこれに気づかず、このドーザを購入し、その使用を命じた点に過失があると判断しています。この事件では、使用者のほかにドーザの製造会社も被告となっていました。他メーカー製の、除雪にも用いられる小型ドーザや除雪機には、足を滑らすのを防ぎ、足を滑らせた場合の転倒防止のために、例外なくグリップが取り付けられているのに、このドーザにはグリップが取り付けられていなかった点に過失があるとして、製造会社の不法行為責任も認められました。また、この判決は労安衛法と民事上の過失の関係についても判断しています。製造会社は、労働安全衛生法42条、同法施行令13条、同施行令別表第7第1項第1号の規定に基づき労働大臣が定める規格又は安全装置が具備されているのを理由として過失がないと主張しましたが、これらの規格や安全装置が具備されていることをもって製造上の過失なしとすることはできないと判断しています。たとえ労安衛法上の規定や規格を守っていたとしても、それをもって民事上の注意義務が尽くされたということはできないというものです。なお、この件では4割の過失相殺が認められています。

社労士

  以上の判例のほか、このほか、*通路の照明  *凍結箇所での転倒災害   *冬季特有の労働災害   *労働者死傷病報告   *災害時監督   *是正報告   *安全配慮義務 についても解説しておりますので労働安全衛生広報の2015年1月15日号をご覧になっていただければと思います。


紹介
 *社労士  森井博子 元労働基準監督署長
 *弁護士  森井利和



*****森井労働法務事務所関連出版物の紹介*****

「The検証!! 労働災害事件ファイル」(労働調査会)森井博子&森井利和共著

「実務に活かす労働審判」(労働調査会)森井利和著



事件ファイル

労働審判



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