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化学反応により発生した塩素ガス

2016.12.31.Sat.08:52
社労士


 連載している労働安全衛生広報の2015年9月15日号、「化学反応により発生した塩素ガスによる中毒」を取り上げています。事案は、スポーツクラブ内のプール施設において契約社員が、プールの水を殺菌するための消毒剤である次亜塩素酸ナトリウムの入っているタンクへ、ポリ塩化アルミニウムを誤り注入したことから、塩素ガスが発生し、本人を含め労働者3名と利用者2名が塩素中毒になったものです。

この中では
  *重大災害
  *塩素ガスの有害性等について
  *災害調査
  *是正勧告書
  *次亜塩素酸塩溶液と酸性溶液との混触による塩素中毒災害の防止
  *有害物質と安全配慮義務

等について解説をしてます。

 
 今回、特定化学物質をめぐって安全配慮義務が問題となった裁判例をいくつか紹介していますが、その中のジャムコ立川工場事件、東京地八王子支判平17.3.16を紹介します。


弁護士


 航空機の機内設備製造修理会社の労働者が内装品の燃焼試験業務に従事して、慢性気管支炎、中枢神経機能障害等にり患したとして損害賠償請求をした事件があります(ジャムコ立川工場事件、東京地八王子支判平17.3.16労働判例893号65頁)。この事件では、シアン化水素(第2類9)、一酸化炭素(第3類2)、二酸化硫黄(第3類5)、フッ化水素(第2類28)、塩化水素(第3類3)が発生するおそれがあり、試験装置の排気装置を正常に機能するようにする義務、試験室の換気設備を完備する義務、効果的な保護具を支給する義務、安全に配慮した作業工程を作成し適切な作業管理をする義務、安全な作業をするための従業員教育を行う義務、健康診断などをして適切に健康管理をする義務があるのに、会社はこれらの義務を怠ったと判断されています。

紹介
 *社労士  森井博子 元労働基準監督署長
 *弁護士  森井利和

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